2018-02-06から1日間の記事一覧

『放浪息子』と『家の馬鹿息子』 - 志村貴子論 -

(戦争体験者のサルトルの村焼き。本論とは関係ない) 『放浪息子』は名実ともに志村貴子の代表作だろう。『放浪息子』は〈放蕩息子〉の言葉遊びだが、文学史上、もっとも名高い〈放蕩息子〉はサルトルの『家の馬鹿息子――1821年から1857年にかけてのギュスタ…