哲学

『生まれてこないほうが良かった』の典拠としての『アナーキー・国家・ユートピア』

デヴィッド・ベネター『生まれてこないほうが良かった』は功利主義の概論であるジェレミー・ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』を基礎としていると思しい。なぜなら、ロバート・ノージック『アナーキー・国家・ユートピア』に依拠しているだろうからだ…

デヴィッド・ベネター『生まれてこないほうが良かった』要約

○第1章『序論』p.10 子供を産むことの決断には様々な理由があるだろうが、そこに存在することになる子供の利害が含まれているはずはない。 ●『誰がそんなに幸運なのか?』p.12 「生はあまりにも酷い。生まれてしまわない方がよかっただろう。誰がそんなに幸…